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 米Appleは現地時間2010年10月20日、ノートパソコン「MacBook Air」の新機種を発表した。SSD(半導体ディスク)を採用し、高速化と軽量化を図った。13.3インチディスプレイ搭載モデルに加え、11.6インチ搭載モデルも用意した。オンラインストアで販売を始めている。価格は999ドルからである。

 新しいMacBook Airは薄さが特徴の一つ。最も薄い部分の厚みは0.3cm、最も厚い部分は1.7cmだ。重さは13インチモデルが1.32kg、11インチモデルは1.06kgである。同社のタブレット型コンピュータ「iPad」同様の技術を取り入れ、起動時間を短縮し、バッテリー寿命を伸ばしている。1度の充電による連続駆動時間は最長7時間、最大待機時間は30日間としている。

 高解像度のLEDバックライトディスプレイとガラス製のマルチタッチトラックパッドを搭載する。米Intelの「Core 2 Duo」プロセッサと米NVIDIAの「GeForce 320M」グラフィックスを組み合わせ、2Gバイトのメモリーを内蔵する。無線機能はWi-Fi(802.11n)とBluetooth 2.1+EDRをサポートする。

 OSは「Mac OS X v10.6 Snow Leopard」だ。マルチメディアスイートの最新版「iLife '11」を標準搭載する。Mac用ビデオ通話機能「FaceTime for Mac」(ベータ版)により、内蔵カメラやマイク、スピーカーを使って、Macユーザー同士あるいは「iPhone 4」や「iPod touch」ユーザーとのビデオ通話が楽しめる。

 同社は今回、次期OS「Mac OS X Lion」の一部機能について明らかにしている。「iPadの多くのソフトウエア革新からインスピレーションを得た」(同社)とするアプリケーション配信/販売サービス「Mac App Store」や、ホーム画面のアプリケーション起動インタフェース「Launchpad」などに加え、新たなウインドウ管理機能「Mission Control」を備える。2011年夏のリリースを予定している。

 MacBook Airの希望小売価格は、11インチモデルで動作周波数1.4GHzのCPUと64GバイトのSSDを搭載した構成で999ドル、128GバイトSSDは1199ドルである。13インチモデルは、動作周波数1.86GHzのCPUと128GバイトのSSD搭載した構成が1299ドル、256GバイトSSDは1599ドルだ。iLife '11は49ドルで単体でも販売する。

[発表資料(1)]
[発表資料(2)]
[発表資料(3)]
[発表資料(4)]