写真1●マネージドイントラネットでユーザー企業側に設置するルーター「DigitalGate」の外観
写真1●マネージドイントラネットでユーザー企業側に設置するルーター「DigitalGate」の外観
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写真2●マネージドイントラネットが提供する運用管理ツールの画面
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 ソニービジネスソリューションは2010年10月20日まで開催しているITpro EXPO 2010展示会で、同社のホスティングサービス「マネージドイントラネット」を展示している。最大のポイントは、ソニーがこのサービスに向けて開発した専用ルーター「DigitalGate」にある(写真1)。ユーザー企業はこのルーターを使うことで、「導入や運用の手間を低減させつつ、セキュアなホスティングサービスを活用できる」(ソニービジネスソリューションの説明員)。

 マネージドイントラネットに契約したユーザー企業は、DigitalGateを自社のネットワーク環境に設置する。DigitalGateは、インターネットVPN機能やネットワークの冗長化機能、アクセスコントロール機能などを搭載している。ソニービジネスソリューション側に用意したホスティングサーバーにアクセスする際には、DigitalGateが搭載するインターネットVPN機能を使う。ホスティングサーバーとの設定については自動化している。

 サーバーとネットワークの運用管理ツール(写真2)、電子メールなどの基本的な機能は標準で用意している。オプションでウイルス対策、「desknet's」、「奉行iシリーズ」、FeliCaを使ったリモートアクセスなどの機能を追加可能だ。

 このサービスのターゲットは、中堅・中小企業。「情報システムやネットワークをもっと活用したいというニーズは高いのに、セキュリティの懸念や管理スキルが不足しているといった点から、導入に踏み切れないという声が多い」(説明員)。ホスティングサービスにDigitalGateを組み合わせた理由は、こうしたユーザー企業の悩みに対応するためだという。

 マネージドイントラネットの基本料金は月額3万円から。初期費用は、サーバー側の設定が6万円から、ルーターの設置が5万3000円から。インターネット回線についてはユーザー企業が別途インターネット接続業者と契約する。

 マネージドイントラネットは「ITpro EXPO AWARD 2010」の優秀賞を取得している(関連記事)。