写真●佐川急便が導入したスマートフォン端末
写真●佐川急便が導入したスマートフォン端末
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 宅配便大手の佐川急便は2010年10月20日、セールスドライバー向けのスマートフォン型端末約2万4000台を導入したと発表した。21日から利用を開始する。佐川急便は昨年10月に導入意向を表明していた(関連記事)。端末購入費や本部側のシステム構築費を含めた総投資額は約23億円。

 新端末には、NTTドコモの法人向け携帯電話「F-05B」(富士通製)を採用した。タッチパネル付き液晶画面や、2次元バーコード読み取り機能などを備える。OS(基本ソフト)にWindows Mobile 6.5 Professionalを搭載。アプリケーション類はSGホールディングス傘下のSGシステムが開発した。

 新端末は、佐川急便社内では「第8世代」と呼ばれている。現行のセールスドライバー向け端末「7th-PDT(第7世代)」は約2万台を導入済みだが、これは宅配便の配達担当者を中心に今後も使い続ける。新しい第8世代のスマートフォンは、法人向け集荷など幅広い業務を担当するセールスドライバーを中心に配布した。