ニフティは2010年10月20日、同社のIaaS(インフラストラクチャ・アズ・ア・サービス)「ニフティクラウド」のAPIを公開した。APIを用いることで、ニフティクラウドの運用管理や連携アプリケーションの開発が容易になる。時間課金で利用できる国産IaaSでのAPI公開はこれが初めて。
公開したAPIは、仮想サーバーの生成や起動、仮想ストレージの生成や取り外しといった基本機能を、外部のプログラムから呼び出すインタフェースを定めたもの。APIのプロトコルはWebサービスでは一般的なSOAPで、「ソーシャルサービスの開発者が親しみやすいREST形式の提供も検討中」(ニフティ)という。
API公開を受け、イーツーがiPhone/iPod touch向け運用管理クライアント「NIFTY Cloud Manager」シリーズの提供を同日開始。CSKが運用管理ソフト「PrimeCloud Controller」を2010年11月に、アプレッソがEAI(企業アプリケーション統合)ソフト「DataSpider Servista」を2011年1月に、それぞれニフティクラウドに対応させる。
今後は提供中の負荷分散機能、提供を予定する仮想ストレージのスナップショット機能など、ユーザーの要望に応じAPIを順次拡張する計画だ。