写真1●Systemwalker Service Quality Coordinatorの画面例の一つめ。物理サーバーや仮想サーバーの稼働情報を表示している
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写真2●Systemwalker Service Quality Coordinatorの画面例の二つめ。CA APMから取得した業務アプリケーションの稼働情報をグラフ化している
写真2●Systemwalker Service Quality Coordinatorの画面例の二つめ。CA APMから取得した業務アプリケーションの稼働情報をグラフ化している
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 富士通は2010年10月18~20日に開催している「ITpro EXPO 2010」で、システム運用管理ミドルウエア「Systemwalker」シリーズのデモを展示している。

 デモの一つは、「Service Quality Coordinator」と「CA APM」を組み合わせたシステム管理の例である。Service Quality Coordinatorは、サーバーの処理性能やリソースの利用状況を管理する機能を備える。仮想化環境にも対応しており、物理サーバーと同時に仮想サーバーの使用状況をモニタリングできる。

 もう一方のCA APMは、Javaや.NETで開発されたアプリケーションの性能を管理する。業務アプリケーションの処理数やレスポンス(応答時間)、アプリケーションサーバーやデータベースサーバーの性能情報などを取得し、管理者に通知する。アプリケーションを構成するコンポーネントやクラス、メソッド単位の処理状況についても確認できる。

 デモのポイントは可視化機能。システム管理者が稼働状況を確認しやすいように、使い勝手を強化した。Service Quality Coordinatorで取得したインフラの情報、CA APMで取得したアプリケーションの情報を、円グラフや棒グラフ、折れ線グラフなどで管理画面(ダッシュボード)上に示す(写真1写真2)。表示内容は、管理者のニーズに合わせてGUIでカスタマイズが可能だ。

 可視化機能のメリットは、サーバーやアプリケーションの状況を横断的に確認できること。「仮想サーバーの増減傾向を確認しながら物理サーバーの増強計画を立てる、業務アプリケーションの性能が落ちている原因を特定する、といったことがしやすくなった。システムリソースの効率的な活用と、システムトラブルの早期解決に役立つ」(同社説明員)。