米Yahoo!は現地時間2010年10月19日、同年第3四半期の決算を発表した。売上高は前年同期比2%増の16億100万ドル、純利益は3億9600万ドルになり、前年同期と比べ113%増加した。希薄化後の1株当たり利益は0.29ドルで、同126%拡大している。

 営業利益は1億8900万ドルで、前年同期と比べ107%増加した。提携企業に支払う手数料(TAC:Traffic Acquisition Cost)は4億7700万ドルだった。一方で米Microsoftからは、検索事業の運営費用関連として8100万ドルを受け取っている。

 当期のマーケティングサービスの収入は14億3400万ドルで前年同期と比らべ4%増加した。だが、会費収入は1億6700万ドルで同15%減少している。マーケティングサービス収入のうち、傘下サイトによるものは同3%増の8億7700万ドル。ディスプレイ広告が同17%成長したが、検索広告収入は同7%減少した。提携サイトによるマーケティングサービス収入は、5億5700万ドルで同6%増加した。

 同社は第2四半期決算の発表時に、当期売上高の目標を15億7000万~16億5000万ドル、営業利益の目標を1億6000万~2億ドルとしていた(関連記事:Yahoo!のQ2決算は51%増益、ディスプレイ広告が好調)。なお当期の純利益には、オンライン求人情報サービス「Yahoo! HotJobs」の売却益1億8600万ドル(1株当たり0.13ドル)が含まれる。

 今後の見通しについては、2010年第4四半期の売上高を14億~15億3000万ドル、営業利益を2億~2億8000万ドルの範囲と予測する。TACとして2億7500万~3億500万ドルを見込んでいる。

[発表資料(PDF文書)]