写真1●組み込み開発環境。左に見えるボード・コンピュータの開発環境がクラウド上にある
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写真2●PCをシンクライアントとして使う
写真2●PCをシンクライアントとして使う
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 日立ソリューションズは、10月18日~20日に東京ビッグサイトで開催中のITpro EXPO 2010において、「クラウド型組込み開発環境ソリューション」を展示中である(写真1)。組み込みソフトウエア開発環境をクラウド上で稼働させ、月額課金モデルで提供する。

 利用者(開発者)側には、次のようなメリットがある。組み込みソフトウエアの開発環境は一般に高額だが、このソリューションでは月額課金で提供するため、開発者数の増減に対応しやすくなる。また開発環境を資産として所有しなくて済む。試作機の実機を社内の一カ所だけで管理しつつ、海外拠点、協力会社、在宅勤務など複数の開発拠点でソフトウエア開発を進める分散型の開発が可能となる。またセキュリティを保ったまま開発リポジトリを一元管理できる。利用側(開発者側)のPCはシンクライアントとして利用するため、ソースコードや仕様書などのデータが流出するリスクを低減できる(写真2)。

 現段階で対応する開発ツールは、静的コードチェック・ツール「anyWarp CodeDirector for C/C++」、構成・バグ・要件管理ツール「ManageFeed」、SuperHファミリ用C/C++コンパイラ、エミュレータ・デバッガ、CASEツールなど。