米Evernoteは2010年10月19日、米Sequoia Capitalなどから2000万ドルの資金を調達したと発表した。Sequoia Capitalは米Apple、米Oracle、米Yahoo!、米Cisco Systemsなどを育てたことで知られるシリコンバレーの名門ベンチャーキャピタル(VC)。

 投資したのは、Sequoia CapitalのほかMorgenthaler Venture、DOCOMO Capital、Troika DialogなどのVC。この投資を主導したSequoia CapitalのパートナーであるRoelof Botha氏は、今後Evernoteの取締役会にオブザーバーとして参加する。

 Evernoteによれば、同社のサービスは現在1日あたり1万人以上の新たなユーザーを獲得しており、プレミアムユーザー(有料会員)から日々の運営費用をまかなえるだけの収入を得られるようになったという。

 調達した資金は新たなサービスの開発および新しいマーケットへの進出のために使用するとしている。EvernoteのCEO(最高経営責任者)であるPhil Libin氏は「調達した資金を野心的な成長戦略に振り向ける。ユーザーはあらゆる面での改良を期待してほしい。新しいターゲット層や地域の開拓、新しいパートナーとのビジネス提案などを積極的に行っていく」とのコメントを発表した。

 DOCOMO CapitalはEvernoteに以前から投資している。日本のEvernoteユーザーは1位の米国57%に次ぐ2位で約18%。3位以下20カ国の合計より多いという(関連記事)。

[発表資料]