写真●VKernel Capacity Analyserでパフォーマンスボトルネックを表示したところ
写真●VKernel Capacity Analyserでパフォーマンスボトルネックを表示したところ
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 東京ビッグサイトで開催中の「ITpro EXPO 2010」で、マクニカネットワークスはサーバー仮想化環境のキャパシティ管理ツール「VKernel Capacity Analyser」(米VKernel製)と物理/仮想の環境に依存しない仮想化ツール「RackWare Summit」(米RackWare製)を参考出展した。

 VKernel Capacity Analyserは、大規模なサーバー仮想化環境の稼働情報をVMware vCenterやMicrosoft System Center Virtual Machine Managerなどから収集し、ボトルネックの検出やキャパシティプランニングを支援するためのツール。VMwareかHyper-V向けの仮想アプライアンスとして提供する。

 同ツールは、長期にわたって蓄積したパフォーマンスデータを時系列に分析し、将来起こり得る性能/リソース問題を予測して自動的にアラートを出す。仮想マシンを追加したり、リソースの割り当て方を変更したりする場合には、具体的な推奨策を提供するとしている。また、現時点でのパフォーマンスボトルネックを検出して、2段階のアラートを表示させることができる(写真)。ドリルダウン機能により、クリック操作だけでより詳細なパフォーマンス情報を取得できる。

 RackWare Summitは、既存のシステムから物理/仮想の環境に依存しない形式でシステムイメージを取得する。このシステムイメージを、物理サーバー、クラウドサービス(Amazon EC2)、各種の仮想化環境(VMware ESX、Xen、KVMなど)に展開できる。PXEブートを利用してサーバー上にシステムイメージを起動する仕組みだ。P2V(物理to仮想)やV2V(仮想to仮想)はもちろん、P2P(物理to物理)にも対応する。同ツールは米国で2010年11月に正式リリース予定という。

 マクニカネットワークスによるVKernel Capacity AnalyserとRackWare Summitの国内販売は未定。