NTTドコモは2010年10月19日、同社の会員サービス「ドコモプレミアクラブ」および「ドコモビジネスプレミアクラブ」のサービス内容を一部見直すと発表した。

 見直しの内容は、(1)新たに獲得したドコモポイントおよび現在保有しているドコモポイントの有効期限延長、(2)ドコモポイントの利用用途の拡大、(3)ドコモポイントの付与ポイント見直し、の3項目。

 (1)の有効期限延長では、ポイント獲得の年度末(3月末)を基点として、現在は約2年(最長37カ月)の有効期間を約3年(最長50カ月)に延長。さらに現在ユーザーが保有しているポイントの有効期限も1年1カ月延長する。

 (2)の利用用途の拡大としては、既に発表済みの施策を含め表1の4点。

表●ドコモポイントの利用用途拡大
開始時期利用用途拡大メニュー
2010年12月上旬予定iモード向け「ドコモマーケット」におけるコンテンツ獲得への利用
2011年4月1日予定「ケータイ補償 お届けサービス」の補償利用時のユーザー負担金の支払いへの利用
2011年4月以降予定(発表済み)「マイル」や「商品券」交換への利用(DCMX会員限定)
(ドコモプレミアクラブポイント交換商品「DCMXコース」として提供)
2010年10月1日開始(発表済み)「DCMX(iD)クーポン」の全ドコモプレミアクラブ会員への利用対象者拡大、およびプレミアステージのユーザーにおける交換レート向上

 特にインパクトが大きいのは、12月初旬オープン予定のiアプリの流通市場「ドコモマーケット(iモード)」でのコンテンツ購入に使えることだ。2010年度(2011年3月期)第20期第1四半期 四半期報告書(ダウンロードページ)によると、ポイントプログラム引当金は1522億5700万円。これだけの金額のポイントが発行されていることになり、モバイルコンテンツ市場に与えるインパクトは大きい。

 なお、10月12日に公開された「【DRAFT】ドコモマーケット(iモード)サービスガイドライン ver0.9」(ダウンロードページ)によると、ドコモマーケット(iモード)では、月額課金のiアプリではなく、個別課金のiアプリの場合にドコモポイントを購入代金に充当できる。個別課金のiアプリの購入で使えるポイントは最低11ポイントから最高500ポイントまで。ポイントは税込み価格の1.1倍の交換比率で、たとえばアプリ代金10円あたり11ポイントとなる。販売価格が税込み455円以上のiアプリの場合はドコモポイント交換対象外となる。

 (3)のポイント付与の見直しは、2011年4月付与分のポイントから、ユーザーの利用状況などに応じてたまる「ドコモポイント」の付与ポイントを1ポイント引き下げるものとなる。