米Fusion-ioの半導体ストレージ「ioDrive」
米Fusion-ioの半導体ストレージ「ioDrive」
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 2010年10月18~20日に東京ビッグサイトで開催中のITpro EXPO 2010展示会で、サーバーのPCI Expressに差し込んで使う半導体ストレージ「ioDrive」(米Fusion-io製)を東京エレクトロン デバイスがデモ展示している。512バイトブロックでのランダムアクセス時で、読み込み10万IOPS(1秒当たりのI/O数)、書き込み12万~13万IOPSの高性能をアピールする。

 ioDriveの特徴は、単体のSSD(半導体ディスク)と比べて5~10倍もあるというパフォーマンスだ。一般のSSDを利用するには、SAS(Serial Attached SCSI)コントローラ、RAIDコントローラ、NANDフラッシュコントローラといった複数のコントローラを経由する必要があり、アクセスのオーバーヘッドが大きい。ioDriveでは、ストレージとしての信頼性(エラー訂正機能など)を確保しつつコントローラを一つにまとめ、PCI Expressに直結させることで、コンテキストスイッチングを最小限に抑えている。

 また、一般的なSSDへデータを書き込む時は、(1)書き込み領域を一度消去してから、(2)データを書き込んでいる。ioDriveでは(1)と(2)の処理を並列化することで性能アップしているという。

 ioDriveは、ソーシャルネットワーキングサービスの米FacebookやMySpace、ワインショッピングサイトのWine.comなど、アクセスが非常に多いWeb系のシステムで導入実績がある。データベースの高速化に利用されることが多く、ioDriveにRedoログを格納して性能向上させたケースもあれば、データベース全体を格納するケースもあるという。

 製品ラインナップは、ハーフハイト型が3モデル(容量は160G~640Gバイト)とフルハイト型が3モデル(同320G~1.28Tバイト)。今回は参考出品のため、価格は未定。