写真●Dougubakoで利用できるアプリケーション。画面右側の青いウィンドウ内にアイコンが表示されている
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 中小企業にもクラウドを---。2010年10月18日から20日まで開催中の「ITpro EXPO 2010」で、日立情報システムズが中小企業向けクラウドサービス「Dougubako(どうぐばこ)」をデモ展示している。

 同サービスは、マイクロソフトの「Microsoft Office」やシステムズナカシマの設備業向け顧客情報管理ソフト「顧客MasterPro」、マグレックスの会計ソフト「会計上々」といった中小企業のビジネスに必要なアプリケーションをSaaS(Software as a Service)として、月額料金で提供するもの。1ユーザーから利用でき、15日間の無料トライアルも可能だ。

 景気回復の足取りが遅いなか、高額なアプリケーションを購入するゆとりがない中小企業は少なくない。また、リース契約の審査基準が高くなったことに加え、リース料金を資産計上しなければならなくなってもいる。

 その点、SaaSで提供するDougubakoは、Microsoft Office込みで月額1万円から利用でき、会計上も変動費として計上可能。「単純にアプリケーションを提供するだけでなく、バージョンアップやバックアップ、セキュリティ、サポートセンターのサービスを含めて利用できる」(説明員)。

 また、日立情報システムズはDougubakoの基盤を利用して、同社の生産管理・販売管理パッケージ「TENSUITE Sシリーズ」をSaaSとしても提供。最短3日間で利用を始められ、利用料金は3万8850円から。別途、初期費用4万5000円が必要だという。