日立製作所は、2010年10月18~20日に開催中の展示会「Security Solution & ERM 2010」(ITpro EXPO 2010と併催)で、10月14日に販売を開始したばかりの運用管理ツールのデモを実施している。中堅・中小企業を対象に、使いやすさを重視した製品群「Hitachi IT Operations」シリーズである。
出展している製品は、PC管理ツールの「Hitachi IT Operations Director」(以下、Director)と、システムの稼働監視ツールの「Hitachi IT Operations Analyzer」(以下、Analyzer)の2種類。
Directorは、社内のPCに対するIT資産管理とセキュリティ管理をまかなうパッケージソフト。ソフトウエアのライセンスに対した利用台数の状況や、パソコンごとのセキュリティ対策の状況を一括して把握できる。
Analyzerは、社内ネットワークにあるサーバーやスイッチ、ストレージなどのシステム構成要素について、接続関係や稼働状況を管理できるソフト。GUIを採用した画面は利用者に優しい印象で、問題が起きた際の対応に戸惑わなくて済みそうだ。
日立は大規模向けの運用管理ツールとして「JP1」シリーズを提供しているが、中堅・中小企業には導入のハードルが高いのが現状だという。Hitachi IT Operationsシリーズは、専任の管理者がいなくても運用管理ができるように、使いやすさに重点をおいている。
「GUIは直感的に操作できるように、デザインや色使いを工夫した。家電のユーザーインタフェースを開発しているグループと協調して、多くのユーザーに使いやすくなるように工夫した」(同社の説明員)という。会場では各ソフトのデモを実施しており、実際にその使いやすさを体験することが可能だ。