写真●ビジュアルな掲示板をEvernote経由で共有しているところ。手前のパソコンで操作した結果が、奥のパソコンに反映されていることがわかる
写真●ビジュアルな掲示板をEvernote経由で共有しているところ。手前のパソコンで操作した結果が、奥のパソコンに反映されていることがわかる
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 写真や付せんを貼ったパソコン画面上の掲示板を、ネットワーク越しに複数のユーザーで共有する。そんな掲示板ソフトを、2010年10月18~20日に開催中のITpro EXPO 2010で東芝が出展している。クラウドにさまざまな情報を“記憶”するサービスのEvernoteを活用して、ビジュアルな共有掲示板を作り上げたものだ。クラウドの情報を活用する展示企画「パーソナル/モバイル・クラウド最前線」で展示している。

 このソフトの名称は「TOSHIBA Bulletin Board」(東芝ブリティンボード)。スタンドアロンで利用するソフトとしては、すでに東芝製のパソコンにプレインストールして提供されている。

 今回は、掲示板をリモートで共有できる機能を開発してデモを実施している。掲示板には、写真やWebクリップ、各種の文書などを自由に貼り込める。貼り付けた画像は自由に拡大・回転してイメージに合った形で掲示できる。手書きで文字を書き込むことも可能だ。デモでは、こうした加工を、Evernoteを介して複数のパソコンのソフトの間で「同期」させることで、同じ状態の掲示板を表示できることを示した。

 掲示板はそれぞれ、Evernoteのノートとして保存される。そのデータをTOSHIBA Bulletin Boardがビジュアルに表示するしくみだ。

 掲示板上では、貼り付けたWordやExcelファイルをサムネイルで表示するので、視認性が高い。「写真やWebサイトの情報を自由に貼り付けて友人と旅行の計画を練るような共同作業に使えるほか、プライベートな作品展示場のような使い方も考えられる」(同社)。ソフトの提供は2011年を予定。当初はスタンドアロン版を利用している既存ユーザー向けにアップデートの形で提供し、その後に製品へのプレインストールを進めたいという。