世界五つのRIR(地域インターネットレジストリー)で構成するNRO(Number Resource Organization)、およびJPNIC(日本ネットワークインフォメーションセンター)は2010年10月18日、IPアドレスなどの割り振りを管理する組織であるIANAにおける未割り当てのIPv4アドレスの在庫が5%未満になったと発表した。

 これはIANAが、未使用のIPv4アドレスブロック二つをアジア太平洋地域の地域インターネットレジストリーであるAPNIC(Asia Pacific Network Information Centre)に割り振ったため。今回割り振られたアドレスブロックは「36.0.0.0/8」と「42.0.0.0/8」。これで未割り振りのIPv4アドレスは残り12ブロック、総アドレス数に占める割合は約4.7%となり、5%未満となった。

 IANAの在庫が10%を切ったのは今年1月。それ以降の約9カ月で、2億を超えるIPv4アドレスがIANAからRIRに割り振られたことになる。2010年の年初から現在までに割り振られたアドレスブロックの数は14。2009年は1年間で8ブロックだったため、昨年より早いペースで割り振りが進んでいる。

 なおIANA在庫の最後の5ブロックは、五つのインターネットレジストリー(AfriNIC、APNIC、ARIN、LACNIC、RIPE NCC)に1ブロックずつ割り振ることが決まっている。そのため、実質的な残り在庫は7ブロックである。

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