米Microsoftのチーフ・ソフトウエア・アーキテクト(CSA) Ray Ozzie氏
米Microsoftのチーフ・ソフトウエア・アーキテクト(CSA) Ray Ozzie氏
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 米Microsoftは米国時間2010年10月18日、同社チーフ・ソフトウエア・アーキテクト(CSA)のRay Ozzie氏が辞任し、同社を退社する意向であることを明らかにした。

 Ozzie氏は引き継ぎが終わるまでMicrosoftにとどまり、自身が率いてきたチームや戦略プロジェクトを同社の事業推進に向けて対応させる。特に、幅広いエンターテインメント分野に焦点を当てる。現時点で退社後の計画は未定という。

 Ozzie氏は、かつてグループウエア「Lotus Notes」の開発を手がけ、1997年に米Groove Networksを立ち上げた。2005年にMicrosoftがGroove Networksを買収した際にMicrosoftに入社し、最高技術責任者(CTO)に就任した。同社会長のBill Gates氏が現役引退を発表した2006年に、Gates氏からCSAを引き継いだ。

 同社最高経営責任者(CEO)のSteve Ballmer氏は、Ozzie氏の辞任後にCSAのポストを埋める予定はない考えを明らかにした。「当社には強力な企画プロセスがあり、各事業部門にすぐれた技術リーダーがいる」(Ballmer氏)としている。

 Microsoftでは幹部の退社が相次いで報じられている。今年5月に、エンターテインメントおよびデバイス部門プレジデントのRobbie Bach氏と、最高エクスペリエンス責任者(CXO)兼CTOのJ Allard氏が退社する意向を発表(関連記事:Microsoft、エンターテインメント&デバイス部門プレジデントとCTOが退社へ)。9月には、ビジネス部門責任者のStephen Elop氏が退社し、フィンランドNokiaのCEOに就任した(関連記事:Nokia、新CEOにMicrosoft Office部門トップのElop氏を任命)。

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