写真1●NTT西日本のブースでは、チラシをスキャンしてEvernoteですぐに閲覧するデモを行っていた。iPadやGALAXY S、GALAXY Tabで閲覧できることを実演
写真1●NTT西日本のブースでは、チラシをスキャンしてEvernoteですぐに閲覧するデモを行っていた。iPadやGALAXY S、GALAXY Tabで閲覧できることを実演
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写真2●N-TRANSFERは小型のボックス。裏にはQRコードが印刷されていて、携帯電話で読み取ると設定サイトにアクセスできる
写真2●N-TRANSFERは小型のボックス。裏にはQRコードが印刷されていて、携帯電話で読み取ると設定サイトにアクセスできる
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 パソコンなしでも、書類をスキャンするだけでデータがクラウドにアップロードされる。そんな新しいクラウドの姿を、東京ビッグサイトで開催中のITpro EXPO 2010展示会で体験できる。NTT西日本が出展しているクラウド対応のデバイス・サーバー「N-TRANSFER」がそれだ(関連記事)。NTT西日本とNTT東日本が2010年9月27日に発表したばかりの製品で、展示会でのデモは初めてだという。

 NーTRANSFERの展示があるNTT西日本のブースは、クラウドの情報を活用する展示企画「パーソナル/モバイル・クラウド最前線」の中にある。この企画では、クラウドにさまざまな情報を“記憶”できるサービスのEvernoteを利用したソリューションを多く紹介している。N-TRANSFERは、USB機器をクラウド・サービスに接続できるデバイス・サーバー。USBポートとLANポートを備え、パソコンを経由せずにUSB機器から直接クラウド・サービスを利用できる。

 その1つの使い方が、スキャナーでスキャンした書類のデータをEvernoteに直接アップロードするというもの。インターネットに接続したN-TRANSFERにUSBケーブルでスキャナーをつないで設定をするだけ。N-TRANSFERに印刷してあるQRコードを、携帯電話のコードリーダー機能で読み取れば設定用の携帯電話サイトにジャンプする。設定すらもパソコンなしで可能だ。この使い方には、現時点でエプソンおよびPFUのスキャナーが対応している。

 会場では実際にN-TRANSFERのチラシなどをスキャナーで読み取り、それがEvernoteのノートとして即座に反映されていることをデモンストレーションしていた。いまスキャンした書類が、スマートフォンやタブレット型端末などですぐに確認できるのは新鮮な体験だ。クラウドの活用の仕方が広がるソリューションとして、パーソナルでもビジネスでも利用のアイデアがふくらみそうだ。