写真●米EMC社の「EMC Greenplum Data Computing Appliance」
写真●米EMC社の「EMC Greenplum Data Computing Appliance」
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 東京エレクトロンデバイスは2010年10月18日、東京ビッグサイトで開催中の「ITpro EXPO 2010」会場で、米EMC社のデータウエアハウス・アプライアンス「EMC Greenplum Data Computing Appliance」(写真)が、2010年内に国内販売開始される見込みだと明らかにした。発売と同時に出荷する予定。価格は未定。

 同アプライアンスは、EMC社が2010年10月13日に米国で出荷開始した製品である。同社が2010年7月に買収した米Greenplum社の高速データウエアハウジング・エンジン「Greenplum Database」を搭載する。Greenplum Databaseは、オープンソースDBMS「PostgreSQL」を独自にMPP(Massive Parallel Processing=超並列)拡張したもの。並列化したことで、P(ペタ)バイトクラスのデータを高速に処理できる。「他社エンジンに比べ、データロード性能が高い」(東京エレクトロンデバイス CN事業統括本部CNプロダクト事業部ビジネス・デベロップメント部ミドルウェアグループの住友義典氏)ことや、1ノード単位で拡張できる点が特長という。

 アプライアンスのハードウエアは、Greenplum Databaseを搭載したサーバー群とストレージ、インターコネクトネットワーク機器から構成される。サーバーはIAサーバーで、6コアのIntel Xeon E5670プロセッサを搭載する。ハーフラック仕様の「GP100」モデルでは、合計96コア、メモリーは384Gバイト(いずれもマスターサーバーを除く)。フルラック仕様の「GP1000」モデルでは、合計192コア、メモリーは768Gバイトである。24ラックまでのマルチラック構成にも対応する。

 東京エレクトロンデバイスではこのほか、デルのサーバー機とGreenplum Databaseを組み合わせた「Greenplum on Dellパッケージ」を販売している。ITpro EXPO 2010特別価格として、1Tバイトのストレージを持つ最小構成製品を1200万円で販売中である。