写真●最新のタブレット型Android端末を紹介する日経NETWORK編集 兼 日経コミュニケーション編集の加藤雅浩副編集長
写真●最新のタブレット型Android端末を紹介する日経NETWORK編集 兼 日経コミュニケーション編集の加藤雅浩副編集長
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 「クラウド時代の新端末/ソリューションを見て聞いて触れることができる」。日経NETWORK編集 兼 日経コミュニケーション編集の加藤雅浩副編集長は、ITpro Expo 2010の講演「テクノロジー最前線 『Androidホットステージ』『次世代クライアントソリューション』の歩き方」の講演でITpro EXPO会場内の新しい特設展示エリアである「テクノロジー最前線」の特徴をこう紹介した。

 今回は、最新のAndroid端末を実際に触って試せる「Androidホットステージ」とiPhone/iPadやAndroidスマートフォンを使ったビジネスソリューションがわかる「次世代クライアントソリューション」を用意。両テーマについて合計10社が展示、デモ、ミニシアターの講演を行っている。

 「Androidホットステージ」は、対応ベンダーが急速に増えているモバイルプラットフォームAndroidにフォーカスを当てた特設エリア。Androidはオープンソースでフリーに使え、アプリケーションを含めてカスタマイズが可能なのが特徴。搭載製品も、スマートフォンのほかにタブレット端末、家電製品など豊富に登場している。今回は「デジタルサイネージ」「スマートフォン」「ビデオ会議」「デジタルフォトフレーム」に関する個性的な各種Android端末が展示されている。

 例えば、デジタルサイネージに関しては、FeliCaのリーダー/ライターを内蔵したタブレット型Android端末をイデアクロスが展示している。既にAC電源で利用するタイプを販売しているが、会場では開発中のモバイル版を見ることができるという(写真)。

最新のビジネスソリューションをまとめて展示

 「次世代クライアントソリューション」ではiPhone/iPadやAndroid端末を使った最新のビジネスソリューションを体感できる。「リモートアクセス」「リモートデスクトップ」「FMC(いわゆるワンナンバー)」「仮想デスクトップ/アプリケーション」に関する各種展示が行われている。利便性を向上しながら、セキュリティの不安を払拭する様々な手立てがあるのが特徴だ。

 例えば、リモートアクセス関係では、ゲートウエイ(GW)サービスを利用するリモートアクセス環境を、いいじゃんネットが展示している。GWを使うことでファイアウォールの設定を変更せずに、外出先から社内と同じようにメール/スケジュール/業務システム(決済)を利用できる。専用のWebブラウザーを使うことで、端末にデータを残すことがない。セキュリティ面ではワンタイムパスワードを使うことで高めている。

 「FMC(いわゆるワンナンバー)」ではエス・アンド・アイがスマートフォンから会社の電話番号で発信できるシステムを展示している。スマートフォンから電話をかけると、会社のサーバーがスマートフォンと通話先の2カ所へかける。これによって、スマートフォンと会社および通話先の3者通話のような状況を実現し、会社の番号を使ってかける状態を作り出す。スマートフォン側に電話代がかからないというのも特徴だ。