アスタロー(独アスタローの日本法人)は、ITpro EXPO 2010展示会と同時開催されている「Security Solution & ERM 2010」のセキュリティ・オープン・ラボのブースで2010年9月27日に発売した「Astaro RED」(以下、RED)のデモを行っている(写真1)。Astaro REDは、同社のUTM「Astaro Security Gateway」(以下、ASG)とセットで利用するVPNルーター。インターネットに接続する拠点に5万円以下(1年間のサポート込み)で購入可能なREDを設置すれば、自動でASGと接続してVPNを構築する。少人数の拠点数を多く持つ中小規模の企業が、低価格でセキュアな拠点間通信を実現するのに向く。
REDを利用する際には、ASGの設定画面で接続するREDの固有IDをあらかじめ設定しておく(写真2)。対するRED側には設定機能は一切ない。拠点でREDをインターネットに接続すると、アスタローがインターネット上に用意しているサーバーに設定情報を問い合わせる。その情報を基に、接続先のASGを見つけてVPNを自動で構築するようになっている(写真3)。
同社は、国内未発表の無線LANアクセスポイント「Astaro AP10」と「同AP30」についても、セキュリティ・オープン・ラボのブースで合わせて展示している(写真4)。どちらもASGとのセット利用が前提になっており、単体では利用できない。「どちらも国内で発売する予定で、違いは性能と電源。AP10は10クライアントが目安でAC電源のみ、AP30は30クライアントを目安でAC電源のほかにPoEに対応する。予定価格は3万円、4万円だが、ASGとのセット購入なら1万円台で出したいと考えている」(同社セールスマネージャーの青山 裕宣氏)