写真●「MDM One MI」の親子関係の設定画面
写真●「MDM One MI」の親子関係の設定画面
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 インフォテリアは2010年11月にもMDM(マスターデータ管理)ソフト群「ASTERIA MDM One」の新版を出荷する。マスターデータの登録・変更プロセスを管理する「MDM One MI」にデータの親子関係を管理する機能を追加したほか、複数のシステム間でのマスターデータ連携を支援する「MDM One MH」の使い勝手を向上させた。10月18日から東京ビッグサイトで開催中の「ITpro EXPO 2010」に出展・展示している。

 MDM One MIに追加した親子関係の管理は、「製品」と「成分情報」や、「製品」と「部品」など、2階層でのマスターデータ管理を可能する機能。これにより、「製品」を構成する「成分」や「部品」に変更があった場合、親である「製品」データを変更することなく、子の情報を変更できるため、管理の手間を削減できる。

 これまでのMDM One MIは、「販売マスターの管理と、部品マスターの管理の2つの用途での導入が主流だった」(インフォテリアエンタープライズ事業部企画部の山崎将良副部長)。新版の投入により、「製造業のBOM(部品表)管理で利用しやすくなる」(同)としている。

 MDM One MHでは、マスターの相関関係図の見やすさを改善したほか、MDM One MHで連携しているシステムのログの分析機能を詳細化した。新版の投入により「処理速度が向上する」(山崎副部長)という。