米AT&Tは現地時間2010年10月15日、米Appleのタブレット型コンピュータ「iPad」を同社の顧客企業に直販すると発表した。10月28日より、法人向け担当者を通じて、Wi-Fiおよび第3世代(3G)ネットワークに対応したiPadの全3機種(16Gバイト、32Gバイト、64Gバイトの3モデル)を販売する。

 AT&Tの企業向け直販は、同社のサービスを導入している企業を対象にする。同社ビジネスソリューション部門高度企業向けモバイルソリューション担当プレジデントのMichael Antieri氏は「さまざまな業界にわたる当社の顧客企業は、業務の生産性と柔軟性を高めたいと考えており、この要求にiPadは最適だ」と述べている。

 AT&Tは消費者向けのiPad販売も同時に開始する予定だ。全米2200以上の店舗でWi-Fiおよび3G対応iPadの3モデルを扱う。米Verizon Wirelessも同日より、全米2000以上の店舗でWi-Fi対応iPadに自社のモバイルWi-Fiルーターを付けて販売する(関連記事:VerizonとAT&TがiPad販売を開始、Verizonはモバイルルーター付属)。

 米メディアの報道(Wall Street Journal)によると、AT&TはiPadを購入した顧客企業に、データプランの利用料を割引きする。Appleのスマートフォン「iPhone」やカナダResearch In Motion(RIM)のスマートフォン「BlackBerry」の企業向け販売でも、同様の割引データプランを用意している。

[発表資料へ]