写真1●iPadからサーバー上にある各種ファイルが閲覧でき、ダブルタップすることで起動することができる
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写真2●MS Officeなど普段使い慣れたWindowsのアプリケーションをiPad上で、セキュアかつ高速に使うことができる
写真2●MS Officeなど普段使い慣れたWindowsのアプリケーションをiPad上で、セキュアかつ高速に使うことができる
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 IIJは、2010年10月18~20日に東京ビッグサイトで開催しているITpro EXPO 2010展示会で、iPadなどのモバイル端末をビジネス分野で活用するためのクラウドソリューション「IIJ GIOスマートモバイルソリューション」のデモを実施している。これは9月30日に発表した新ソリューションで、11月1日から試験サービス、3月からの正式サービスが予定されている。

 IIJ GIOスマートモバイルソリューションはiPadやスマートフォンをビジネスの現場で活用するためのもので、「使う」「つなぐ」「管理する」の3つから構成される。会場でデモが行われているのは、主に「使う」「つなぐ」の部分。これはiPadからもモバイルWi-Fiルーター経由でIIJのバックボーンに接続。さらにアクセス認証システムである「IDゲートウェイ」を経由してセキュアに仮想化サーバーに接続することで、Microsoft Officeなど普段Windowsクライアントで利用している業務アプリケーションをそのままiPadで利用するというものだ。

 この仮想デスクトップのシステムはWindowsのリモートデスクトップ機能を利用するのではなく、IIJのクラウドサービスである「アプリケーションサービス」「コンポーネントサービス」を利用している。そのため、よりセキュアで、高速な動作を実現している。これはCitrix社のシステムを使っており、使いたいアプリケーションを自由にインストールして利用可能だ。

 さらに「管理」を行うためのスマートモバイルマネジャーというサービスも用意されている。これはiPadなどのモバイルデバイスに対して遠隔操作でセキュリティ対策や端末管理を行う機能で、11月1日からの試験サービスでは端末側のロック、データ消去のみに対応する。さらに3月からの正式サービスでは各種パラメータの設定や機能制御、また、バックアップ・リストアといった機能もサポートする予定だ。