IFRS対応支援ソフト「BOfi:」の画面例
IFRS対応支援ソフト「BOfi:」の画面例
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 ソリューション・アンド・テクノロジー(SOLTY)は2010年度後半から、IFRS(国際会計基準)対応を支援する「国際財務報告基準コンサルティングサービス」の提供を本格化する。東京ビッグサイトで2010年10月18~20日に開催中のITpro EXPO 2010の展示会場に設営された「IFRSフォーキャスト2010」に同社は出展。コンサルティングサービスの概要とともに、同サービスで利用するソフトウエア「BOfi:」を紹介している。

 特徴は「最終的に企業が自らの手でIFRSに基づいた会計処理を行えるように、コ・ソーシングの形態を採ること」とSOLTY会計コンサルティング統括部の半澤浩上級チームマネージャーは説明する。IFRSの適用を始めた当初は、顧客企業の経理・財務部門と一緒にSOLTYのコンサルタントが会計処理を実施。顧客企業の経理・財務部門にノウハウが移転した時点で、コンサルティングサービスを終える。この方法により、顧客企業が自力でIFRSに基づいた処理を行えるようになるという。

 その支援ソフトであるBofi:は、SOLTYが開発した。ERP(統合基幹業務システム)や会計ソフトのフロントエンドとして利用することを想定しており、ワークフロー管理機能を備える。IFRSは改定や追加が多いことから対応が難しく「ムービング・ターゲット(動く標的)」と呼ばれるが、Bofi:を利用することで「顧客企業はERPや会計ソフトそのものを変更しなくても、IFRSに基づく会計処理に必要なデータを収集できるようになる」(半澤氏)という。

 半澤氏は「現在は、売上高が1兆円を超える企業がIFRSへの対応を進めている段階。当社が主に対象としている中堅企業は、2010年度後半から2011年度に対応を本格化するのではないか」とみる。