日本コンピュウェアは2010年10月15日、アプリケーション性能管理アプライアンス「First Mile」を発表した。First Mileを利用すると同社のSaaS型アプリケーション性能管理(APM)サービス「Compuware-Gomez」に、データセンター内の監視機能を付加できる。コンピュウェア アジアパシフィック リミテッドのラフィ・カタナショウ ソリューションセールスディレクターは「データセンターからエンドユーザーまでをカバーするAPMは業界初」とアピールする。10月25日に提供を開始する。

 Compuware-Gomezは世界中に設置したコンピュウェアのサーバーを利用して、エンドユーザーから見たWebアプリケーションの応答時間などを監視するサービスだ。様々な端末、ブラウザの組み合わせで応答時間などを測定できる。今回、First Mileを追加することで、データセンター内部でのアプリケーション性能の測定を可能にした。その結果、性能低下時の問題の切り分けが従来より容易になる。

 First Mileを導入した環境では、管理用Webサイト「First to Last Mile オペレーションズ ダッシュボード」を利用できる。このダッシュボードでは測定地点ごとのアプリケーション性能を表示する。具体的には、データセンター内部、データセンターのインターネット接続回線、インターネットを介したエンドユーザーの所在地点、エンドユーザーの実クライアント上といった地点でWebアプリケーションの性能を示す。応答時間の遅延など性能の低下がある場合は赤いアイコンを表示して警告する。

 Compuware-Gomezの料金は、管理対象サーバー数、Webページ数、性能監視の頻度、性能監視ノードの数などで変わる。「年額1万米ドルの中小企業もあれば、年額100万米ドルとなる大手通信事業者もある。料金は構成によって大きく変わる」(カタナショウディレクター)。