米Googleは米国時間2010年10月14日、同年第3四半期の決算を発表した。売上高は72億9000万ドルで前年同期の59億4000万ドルから23%増加した。会計原則(GAAP)ベースの純利益は21億7000万ドル(希薄化後の1株当たり利益は6.72ドル)で、前年同期の16億4000万ドル(同5.13ドル)と比べ32%の増益となった。

 株式報酬関連費用の3億8000万ドルなどを除いた非GAAPベースの場合、純利益は24億6000万ドル(希薄化後の1株当たり利益は7.64ドル)で、前年同期の18億8000万ドル(同5.89ドル)を上回った。

 提携パートナーに支払う手数料(TAC)を除いた実質売上高は54億8000万ドルで、前年同期に比べ25%増加した。米メディア(New York Times)によると、アナリストが予想していた実質売上高は52億ドル、非GAAPベースの1株当たり利益は6.67ドルだった。予想を上回る好決算を受け、Googleの株価は同日の時間外取引で一時9%以上上昇した。

 当期の業績を事業別に見ると、傘下のWebサイトによる売上高は48億3000万ドル(総売上高の67%)で前年同期比22%増。「AdSense」プログラムを通じたパートナーサイトからの売上高は22億ドル(同30%)で同22%増加した。米国外の売上高は37億7000万ドルとなり、総売上高の52%を占めた。

 傘下のWebサイトおよびパートナーサイトを含む広告のペイドクリック総数は前年同期と比べて約16%増加し、クリック単価は約3%上昇した。TACは18億1000万ドルで、広告収入全体の26%を占めている。

 同社最高経営責任者(CEO)のEric Schmidt氏は「素晴らしい決算だ。主力事業も非常に伸びている。ディスプレイ広告やモバイル広告などの新規事業も引き続き好調に進んでいる。今後も積極的に人材と製品に投資していく」と述べている。

 なお、同社の9月末時点のフルタイム従業員は2万3331人で、当期に約1500人増えた。

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