キヤノンマーケティングジャパン(MJ)は2010年10月14日、同社が提供している、グループウエア機能を持つSaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)「HOME-PORTAL」を機能強化すると発表した。「既存ユーザーの要望が多かった新機能を盛り込んだ。より魅力的になった点をアピールして販売攻勢をかける」とキヤノンMJの沢田泰一BSマーケティング統括本部ドキュメントソリューション企画部HOME・インターネット企画課長は話す。

 HOME-PORTALは、中小オフィス向けITアウトソーシングサービスである「HOME」を構成する一つのサービス。HOMEは、HOME-PORTALに加えて、ネットワークセキュリティを強化するための「HOME-UNIT」と、システムをキヤノンMJのスタッフが遠隔監視する「HOME-CC」からなる。

 今回、HOME-PORTALに追加する主な新機能は三つある。一つめはキヤノン製複合機「imageRUNNER ADVANCE」との連携機能である「HOME-BOX」。imageRUNNER ADVANCEのスキャン機能を使って電子化した文書や、ファクシミリ機能で受信した文書をHOME-PORTALの画面上で確認できるようにする。従業員同士で文書を共有しやすくするのが狙いだ。

 二つめはPCやプリンターを管理するための「HOME-MANAGER」。HOME-PORTALの画面上でPCやプリンターなどのネットワーク構成を確認できるようにする。各機器のリース期限やバージョン情報を登録し、資産管理に役立てる。三つめは社内外のWebサイトに対してシングルサインオンを実現する「HOME-Link」。HOME-PORTALで他WebサイトへのログインIDとパスワードを管理することで実現する。

 料金は月額1万2000円から(HOMEの全サービスを利用する場合)。今後1年間で4200件の新規受注を狙う。