図1 「録れるテレビ」の台数・金額構成比
図1 「録れるテレビ」の台数・金額構成比
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図2 録画テレビの対応メディア別台数構成比
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 BCNは2010年10月14日、全国主要家電量販店の実売データを集計する「BCNランキング」において、「録れるテレビ」(録画機能付き薄型テレビ)の販売台数における構成比が同年9月に初めて30%を突破したと発表した。

 9月の販売台数構成比は30.1%だった。販売金額では40.8%と、こちらも初めて4割の水準に到達した(図1)。BCNは、「薄型テレビは夏以降、価格の下落が大きくなっている。特に売れ筋の30インチ型台が年間で31%下落しており、値崩れが激しい。薄型テレビ全体でも28%と大きく価格が下がっている」という。

 「こうした中、高付加価値製品は価格下落のブレーキ役ともいえる。録画対応製品は一層拡大しそうだ」という見方を示した。BCN によると、2010年9月の税抜き平均単価を録画機能の対応・非対応のモデルで比較すると、非対応モデルでは6万3500円と10万円を大きく割り込んでいるのに対し、録画対応モデルは10万1800円と10万円台をキープしている。録画対応製品の平均画面サイズは33.1インチ型と非対応製品に比べ1.9インチ型ほど大きいものの、録画対応製品は60%程度の価格プレミアムを実現している。

 録画対応モデルの内訳を見ると、外付けHDD(ハードディスク装置)用のUSB端子のみを備える製品が最も多い。2009年の年末商戦で増え始め、2010年7月に録画対応モデルの中で4割を超えた。9月には46.5%を占めるまでに拡大し、ほかを大きく引き離している(図2)。「複数のHDDを接続できる製品も多く、ユーザーが自由に録画容量を調整できる点が支持されているようだ」(BCN)という。そのほか、HDDを内蔵するモデルは19.3%で続き、BDのみを搭載するモデルも19.1%でほぼ並んでいる。HDDとBDの両方を搭載するモデルは、まだ6.2%にとどまっている。

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