NTTコミュニケーションズとマイクロソフトは2010年10月13日、クラウドサービスに関する協業を発表した。NTTコミュニケーションズの大企業向けクラウドサービス「Bizホスティング エンタープライズ」と、マイクロソフトの「Windows Azure Platform」などを連携させる。両者を単独で使う場合に比べて、より高い信頼性とセキュリティを確保するとしている。

 両社はまず、日本国内にあるNTTコミュニケーションズのデータセンターに、「Windows Server 2008 R2」と仮想化ソフト「Hyper-V」を使った基盤システムを構築する。この基盤システム上に顧客企業の基幹系システムのアプリケーションや、Exchange Serverなどを使った情報系システムを構築。顧客企業は、サービスとしてこれらを利用する。

 同基盤システムには、マイクロソフトが海外のデータセンターで運用するWindows Azureへのシングルサインオン機能や、暗号化を施したアクセス機能などを開発する。顧客企業が自社運用するシステムと同基盤システム上のサービス、さらにWindows Azureも含めたシステム全体を管理できるようにする機能も開発する予定。サービスの稼働監視や、利用するシステム資源の構成管理、変更管理などが可能になる見込みだ。

 共同開発する基盤システムの正式サービスは2010年度第4四半期に開始する予定だ。それに先駆けた試験利用の受付を、2010年12月にNTTコミュニケーションズが開始する。

■変更履歴
発表資料に基づいて基盤システムの正式サービスの開始を2011年第4四半期としていましたが、正しくは2010年度第4四半期でした。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2010/10/13 17:00]