米Intelが現地時間2010年10月12日に発表した同年第3四半期の決算は、売上高が前年同期比18%増の111億ドルで四半期で過去最高となった。また純利益は同59%増の29億5500万ドル(1株当たり利益は52セント)で、売上高、利益ともに市場の予想を上回った。堅調な企業需要や主力製品の売り上げ増に支えられたほか、新興国での販売も好調だった。

 社長兼最高経営責任者(CEO)のPaul Otellini氏は、「今後も世界市場ですべての製品の需要が堅調に推移すると見ている。次世代プロセッサのSandy Bridgeのほか、Google TV、タブレット端末によるAtomプロセッサの需要増に期待している」と述べている。

 注目されていた粗利益率は66%となり事前予測の範囲内だった。営業利益は41億ドルで四半期ベースで過去最高となった。

 当期の売り上げを各部門別で見ると、パソコン向け事業は80億5500万ドルで前期から3%増。モバイル向けプロセッサは過去最高になった。データセンター向け事業の売上高は21億8600万ドルで同3%増。サーバー向けプロセッサの売り上げは過去最高を記録した。Atomプロセッサおよびチップセットの売り上げは同4%減の3億9600万ドル。平均販売価格はほぼ横ばいで推移している。

 第4四半期の見通しについては、売上高が前期比2.7%増の114億ドル(プラス/マイナス4億ドル)になる見込み。また粗利益率は67%(プラス/マイナス数ポイント)に改善すると見ている。

[発表資料(PDF)]