NRIセキュアテクノロジーズは2010年10月12日、機密データを分散して安全に保存するクラウドサービス「SecureCube / Secret Share」(セキュアキューブ シークレットシェア)の提供を開始した。情報を断片化して複数のデータセンターで保存するため、もし一部が漏えいしたとしても内容は意味をなさず、データの安全を確保できるという。

 データを無意味な断片データに変換して、各断片を複数のデータセンターに分けて保存する。仮に断片データのうちの1つを読み出せたとしても、元データの一部であるという類推すらできないという。また、冗長性を持たせてあり、広域災害などで一部のデータセンターに障害が発生しても、残りのデータセンターの断片データから元ファイルを復元できる。

 このサービスでは、専用クライアントソフトを使って暗号化とファイル転送を行う。データセンターを意識せず、通常のWindows画面で操作できる。職場と自宅など複数のパソコンからでもアクセスが可能。初期費用は無料。利用料金はユーザー1人(容量5GB)あたり月額1700円(税抜き)。