NTT(持ち株会社)は2010年10月12日、南アフリカ共和国に本拠を置くネットワーク・インテグレータ、英ディメンションデータホールディングスに対する公開買い付けが成立したと発表した。

 8月12日から10月11日に実施した買い付け期間に、発行済み株式の93.42%を取得。今後、英国法に基づき、残りの株式も強制取得し100%子会社とする計画である。取得価格は、当初の想定とほぼ同額の約21億ポンドとなる見通しである。

 ディメンションデータは、世界49カ国に拠点を置き、企業ユーザーのネットワーク環境構築や、通信機器の保守・運用を手掛けている。NTTは今後、グループ内で海外事業に進出しているNTTコミュニケーションズやNTTデータ、NTTドコモの通信サービスと、ディメンションデータのサポート事業を連携させていく方針である。買収成立について、NTTの三浦惺社長は「買収により、両社の補完的な強みを生かして、高品位なサービスをグローバルにワンストップで提供できるようになる」とコメントした。

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