Windows Phone 7端末
Windows Phone 7端末
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 米Microsoftは米国時間2010年10月11日、同社のスマートフォン向け次期OS「Windows Phone 7」を採用した9機種の端末を発表した。欧州、北米、アジア太平洋地域でホリデーシーズンに向けてリリースする。

 製造を手がけるのは、米Dell、台湾HTC、韓国のLG ElectronicsとSamsung Electronicsだ。メキシコAmerica Movil、米AT&T、ドイツDeutsche Telekomおよび米国法人T-Mobile USA、スペインMovistar、英O2、フランスFrance Telecom傘下のOrange、フランスSFR、シンガポールSingTel、オーストラリアTelstra、カナダTELUS、英Vodafoneなどを通じて販売する。

 Microsoftによると、30カ国以上の60を超えるモバイル事業者が、Windows Phone 7搭載機を扱うようになるという。10月21日に一部の欧州市場で販売を開始し、米国では11月8日に発売する予定。2011年には米Sprintや米Verizon WirelessなどもWindows Phone 7搭載機を導入する。なお、アジア太平洋地域で今年のホリデーシーズンにこれら端末を投入するのはシンガポールとオーストラリアのみ。

 Windows Phone 7搭載機は、いずれも米Qualcomm製プロセッサ「Snapdragon」を搭載する。「Live Tiles」と呼ぶ独自のユーザーインタフェースやグループ化機能「Hubs」を備え、お気に入りのアプリケーションやWebサイト、音楽コンテンツなどにすばやくアクセスし、最新の情報を入手できる。消費者向けオンラインサービス「Windows Live」、オンラインゲームサービス「Xbox LIVE」、モバイル機器向けオフィスアプリケーション「Microsoft Office Mobile」、デジタル音楽サービス「Zune」、検索サービス「Bing」など、Microsoftの各種サービスを利用可能。

 米メディアの報道(Wall Street Journal)によると、AT&Tを通じたWindows Phone 7端末の販売価格は、2年間の通信サービス契約付きで199.99ドルという。

 またMicrosoftは同日、米Electronic Arts(EA)がWindows Phone 7向けに提供するゲームタイトルの第1弾を明らかにした。「Tetris」「The Sims 3」などの人気ゲームを今秋より提供し、その後さらにタイトルを追加する予定。これらゲームはすべてWindows Liveに対応させる。

[発表資料(1)]
[発表資料(2)]
[発表資料(3)]