シャープは、電子書籍配信サービス「GALAPAGOS」をブースの目玉に据える。注目度は高く、常に来場者でごった返していた
シャープは、電子書籍配信サービス「GALAPAGOS」をブースの目玉に据える。注目度は高く、常に来場者でごった返していた
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GALAPAGOS向けの電子書籍端末は2機種。液晶ディスプレイが5.5型(1024×600ドット、左)のタイプと、10.8型(1366×800ドット、右)のタイプがある。ブースではどちらも手に触れられる
GALAPAGOS向けの電子書籍端末は2機種。液晶ディスプレイが5.5型(1024×600ドット、左)のタイプと、10.8型(1366×800ドット、右)のタイプがある。ブースではどちらも手に触れられる
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シャープのデモでは、電子書店の使い勝手も疑似体験できる
シャープのデモでは、電子書店の使い勝手も疑似体験できる
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NTTドコモは、10月下旬にAndroid搭載機器を対象に始める、電子書籍配信の実験についてデモ。5日に発表したばかりの韓国サムスン電子のタブレット型コンピューター「GALAXY Tab」などを使って、実際に電子書籍を読むことができる。
NTTドコモは、10月下旬にAndroid搭載機器を対象に始める、電子書籍配信の実験についてデモ。5日に発表したばかりの韓国サムスン電子のタブレット型コンピューター「GALAXY Tab」などを使って、実際に電子書籍を読むことができる。
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NTTドコモが配信予定の雑誌「東京カレンダー」(ACCESS)の画面。スマートフォンの各種機能との連携が可能で、誌面上の電話番号を押すと発信したり、住所を押すと地図アプリが起動して確かめたりできる
NTTドコモが配信予定の雑誌「東京カレンダー」(ACCESS)の画面。スマートフォンの各種機能との連携が可能で、誌面上の電話番号を押すと発信したり、住所を押すと地図アプリが起動して確かめたりできる
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東芝は、開発中のタブレット型コンピューターを参考展示。電子書籍端末としての活用例を提案していた
東芝は、開発中のタブレット型コンピューターを参考展示。電子書籍端末としての活用例を提案していた
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電子書籍は凸版印刷などと組み配信する予定だが、デモでは、電通やヤフーといった他の電子書店にアクセスして電子書籍を閲覧する様子も体験できる
電子書籍は凸版印刷などと組み配信する予定だが、デモでは、電通やヤフーといった他の電子書店にアクセスして電子書籍を閲覧する様子も体験できる
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 2010年10月5日から幕張メッセで開催中の「CEATEC JAPAN 2010」では、電子書籍関連の展示をするメーカーが目立っている。シャープやNTTドコモ、東芝のブースでは、最新の電子書籍端末を実際に手に取ることが可能。いずれも発売前とあって、展示コーナーの前には黒山の人だかりができ、順番待ちでごった返している。

 シャープは、9月27日に発表した電子書籍配信サービス「GALAPAGOS(ガラパゴス)」をブースの目玉として展示。新聞や雑誌、書籍を約3万冊そろえ、年内に開始予定のサービスだ。グーグルの携帯情報端末向けOS「Android」を採用した電子書籍端末が大量に並んでいて、実際に発売する予定の雑誌などを読むことができる。例えば、雑誌では日経BP社の「日経パソコン」「日経トレンディ」、単行本では「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」(ダイヤモンド社)などがある。

 電子書籍端末は、液晶ディスプレイが5.5型(1024×600ドット)の持ち運びタイプと、10.8型(1366×800ドット)の据え置きタイプの2種類があり、どちらも試すことが可能だ。デモでは、製品投入に合わせて開設予定の電子書店の使い勝手も、疑似体験できる。

 NTTドコモは、Android搭載機器を対象に10月下旬をメドに電子書籍配信の実験を始める予定。ブース内に、配信サービスの展示コーナーを用意し、使い勝手をデモしている。発売中の「Xperia」に加え、10月5日に発表したばかりの、韓国サムスン電子が開発したスマートフォン「GALAXY S」とタブレット型コンピューター「GALAXY Tab」を使って、実際に電子書籍を読むことができる。配信予定の雑誌の「東京カレンダー」(ACCESS)や小説「歌うクジラ」(講談社)などが書籍ごとに一つのAndroid用のアプリケーションとしてインストールしてある。

 東芝も、開発中のタブレット型コンピューターを参考展示しており、電子書籍端末としての利用を提案するコーナーを設けている。液晶は10.1型で、AndroidがOSという点以外の仕様は非公表。同社は「東芝プレイス」と呼ぶコンテンツ配信サービスの開発も進めており、タブレット型コンピューターはそのクライアントとしての役割を果たすことになるという。電子書籍は、凸版印刷などと組み、東芝プレイスを通じて配信する計画だ。