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 米Cisco Systemsは現地時間2010年10月6日、高精細(HD)テレビに対応したビデオ通話システム「Cisco ūmi(“you-me”と読む)」を発表した。企業向けテレビ会議システムの技術を、一般家庭向けに応用した。

 ūmiは、HDカメラ、コンソール、リモコンなどで構成される。既存のHDテレビとブロードバンドインターネットにつないで利用する。部屋の照明や広さなどに応じて、自然でクリアな画像や音声に自動調整するため、「相手が同じ部屋に一緒にいるかのように対話できる」(Cisco)としている。

 リモコンを使ってテレビ画面上でメニューを操作する。ビデオ通話のほか、ビデオメッセージの確認、連絡先情報の管理、設定の変更などが行える。ビデオを録画して「Facebook」や「YouTube」に投稿したり、電子メールに添付して送信したりできる。相手がūmiユーザーでなくても、Webカムを搭載したPCで米Googleのビデオチャット機能を利用していれば、やり取りが可能だ。

 この11月14日に同社オンラインストアおよび米Best Buyを通じて発売する。希望小売価格は599ドル。無制限のビデオ通話と、ビデオメッセージ、ビデオ保存を含むサービスの利用料は月額24.99ドルである。

 またCiscoは、米Verizon Communicationsと提携し、Verizonの光ファイバー高速通信サービス「FiOS」とūmiの統合を図る。2011年初頭に、FiOSユーザー向けに提供する予定だ。

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