通信ソフトメーカーのジェミナイ・モバイル・テクノロジーズは2010年10月6日、「NoSQL」と総称される新型データベース(DB)ソフトに関する開発者の集い「NoSQL afternoon in Japan」を11月1日に開催すると発表した。日本生まれの「ROMA」や「kumofs」「Hibari」などの開発者に加えて、「MongoDB」や「Couch DB」「Cassandra」など米国製ソフトの開発/サポート企業のエンジニアが登壇する。会場は楽天本社で、参加費は無料。

 NoSQLは、キー・バリュー型データストア(KVS)など最近注目を集めるリレーショナルDB以外の新型DBの総称である。ジェミナイは自社でもHibariという分散型のKVSを開発して、2010年7月にオープンソースとして公開した実績があるほか、世界各国で開催されているNoSQLの勉強会、「A nosql summer」の日本での幹事を務めてきた。そのジェミナイや、A nosql summerの主催者などが呼びかけて、日本でもNoSQLの開発者イベントを開催する。

 イベントでは、各ソフトの開発者などが講演する。日本からは、ROMAを開発した楽天や、Hibariを開発したジェミナイ、kumofsを開発した筑波大学大学院の古橋貞之氏らが登壇する。ROMA、Hibari、kumofsはいずれも、分散型のKVSである。

 米国からは、ドキュメント指向DBであるMongoDBの開発元である米10 gen、同じくドキュメント指向DBであるCouchDBのサポートサービスやホスティングサービスを提供する米Cloudant、米Facebookが開発した分散型KVSの有償サポートサービスを手掛ける米Riptanoなどが登壇する予定。

 なお、ROMA、Hibari、kumofs、MongoDB、CouchDB、Cassandraはいずれも、オープンソースとして公開されており、誰でも自由に使用できる。