ライフサイエンスや化学分野の研究開発者向けソフトを手掛けるアクセルリスは2010年10月5日、化合物のモデリング/シミュレーションソフトの新版「Materials Studio 5.5」を発売した。アクセルリスは同分野の最大手企業である。

 Materials Studioは、任意の分子配列を指定することで、コンピュータ上に分子モデルを作成し、その分子の物理特性をシミュレーションするためのソフトだ。実際に化合物を生成しなくても実験できるので、研究開発費の削減に寄与する。

 新版では、太陽電池や有機EL(エレクトロルミネッセンス)などの研究で必要になる「光学特性の予測」、半導体の研究で必要となる「電子構造の可視化」などの機能を強化した。価格は導入するシステム構成によって異なるが、1ユーザー当たり500万~1000万円程度。