写真1●GALAXY Sを手にするNTTドコモの山田隆持社長
写真1●GALAXY Sを手にするNTTドコモの山田隆持社長
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写真2●GALAXY Tabを手にする山田社長
写真2●GALAXY Tabを手にする山田社長
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 NTTドコモと韓国Samsung Electronics(以下Samsung)は2010年10月5日、「ドコモ スマートフォン GALAXY S」と「ドコモ スマートフォン GALAXY Tab」を発表した。ともにAndroid 2.2を搭載する。GALAXY Sは4インチ有機ELディスプレイを搭載するスマートフォン、GALAXY Tabは7インチ液晶ディスプレイと3G(第3世代携帯電話)ネットワーク機能を搭載するタブレット型端末である(関連記事)。2機種とも「ドコモ スマートフォン」中の機種と位置付け、販売する。また10月5日から開催のCEATEC JAPAN 2010で展示する。

 NTTドコモの山田隆持 代表取締役社長は「2010年度でスマートフォンを100万台売る」と宣言している。山田氏は記者会見で100万台の達成に自信を見せた。2010年4月に発売したソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズのXperiaはすでに50万台近くを販売したという。今回の新機種投入で、「100万台プラスアルファを達成したい」と話す。「NTTドコモの携帯電話購入者の中で、10%がスマートフォンを選択しており、この数字は15%まで伸びる」(山田社長)。

 Samsungにとっては、GALAXY SとGALAXY Tabは日本の携帯電話市場へ向けた本格的な挑戦である。Samsung Electronics 無線事業部長 社長 申宗均氏も「日本の顧客は洗練された端末を求めている」と、日本のユーザーの要求水準の高さを認識している。しかし「GALAXY Sは世界で500万台を売り、2秒に1台のペースで売れている」(Samsung担当者によるプレゼンテーションより)、「洗練された端末を求めている日本のユーザーに対しても、質が高いサービスを提供できる」(戦略マーケティングチーム長 専務 李燉珠氏)と語る。さらに「NTTドコモのサービスを提供できる機種である点。そして本当の意味でオープンで、あらゆる開発者に参入してもらえるAndroidプラットフォームを使っている点が大切だ」(申氏)と述べた。