米Twitterは米国時間2010年10月4日、最高経営責任者(CEO)の交代を発表した。同社共同創設者で2年間CEOを務めてきたEvan Williams氏が辞任し、最高執行責任者(COO)だったDick Costolo氏が新CEOに就任した。Williams氏は今後、製品戦略に集中するとしている。

 同社が運営するミニブログサービス「Twitter」はこの2年間で大きく成長し、1日当たりのコメント(つぶやき)投稿件数は125万件から9000万件に、登録ユーザーは300万人から1億6500万人以上に拡大した。Twitterの従業員は、2年前は20人ほどだったが、現在では300人に増えた。

 Costolo氏は、1年前にWilliams氏の強い希望でCOOとして入社した。その際、役員会から多くの疑問の声があがったが、「Costolo氏は重要なリーダーの一人として収益獲得に取り組み、同時に効率的な事業の操業を実現した」とWilliams氏は評価している。

 Williams氏は「大きく成長すること自体が成功ではない。われわれにとって成功とは、文化を維持し、ユーザーを中心に据え、利益性のある企業としての可能性を発揮しながらも、世界にプラスの影響を与えること。この目標を達成するために何に焦点を当てるか、たびたび考えている」と説明し、「私が最も満足感を得られることは、製品の方向性を打ち出すことだ」と付け加えた。

 また同社はこれとは別に、広告サービス「Promoted Tweets」と「Promoted Trends」をサードパーティーのサービスと連携可能にすることを明らかにした。既に一部パートナーとのテストを開始しているという。また、ユーザーが興味を持ちそうなアカウントのフォローを勧める「Promoted Accounts」機能を順次提供する。

[発表資料(1)]
[発表資料(2)]