ビーエス朝日とパナソニックは2010年10月1日、3Dの音楽レギュラー番組「Panasonic 3D MUSIC STUDIO」の放送を11月1日から開始すると発表した。毎週月曜日から金曜日の午後11時50分から10分間、3D放送を行う。実力派アーティストが週替わりで5日間、1日の番組内で1曲あるいは2曲を披露する。放送の期間は3カ月を予定する。

 役割分担は、パナソニックが番組の制作・著作を、BS朝日が放送を行う。当初から3Dで放送することを前提に企画し、3D用の演出で、収録からすべていわゆる「フルHD3D」で制作する。

 今回の番組の放送は、パナソニックがBS朝日に提案を行った。会見でBS朝日の代表取締役社長である風間建治氏は、「3D番組の放送ノウハウを蓄積し、映像サービスとしてのポテンシャルを把握するという観点から、絶好の機会と受け止めている」と述べた。

 BS朝日は3D番組の放送に当たり、視聴者の安全性を確保するための制作ガイドラインを策定した。「主に視差範囲の基準値とカメラワークに留意した。収録後は快適な視差範囲を測定値にかけて、モニターによる視聴確認を行う」(風間氏)という。さらに専門家に監修を受けているという。なお、目の機能が安定していない子どもが視聴して体調不良を起こさないようにするため、8歳以上の視聴を推奨する。

 放送はサイトバイサイド方式で行う。このため、一般のテレビでは画面が2分割されたように見えるが、これについて「今回は思い切って3Dテレビだけをターゲットに放送することにした。一般のテレビについては番組の放送前に、この番組は3Dテレビでないと正しく表示されません、といった趣旨の文字を表示して、注意喚起をしたい」(編成制作局 番組審査部長の佐藤研氏)と述べた。

 なお会見には、パソソニックの役員である西口史郎氏やプロデューサーの疋田拓氏、歌手の稲垣潤一氏なども参加し、3D番組の魅力などをアピールした。

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