米国以外における「Security Essentials」導入状況の推移(米マイクロソフトの情報から引用)
米国以外における「Security Essentials」導入状況の推移(米マイクロソフトの情報から引用)
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 米マイクロソフトは2010年9月29日(米国時間)、同社が2009年9月29日(同)に公開した無料のウイルス対策ソフト「Security Essentials(セキュリティエッセンシャルズ)」の導入状況などを公開した。日本では150万台以上のパソコンにインストールされているという。

 Security Essentialsは、ウイルス(悪質なプログラム)を検出・駆除するソフト。市販のセキュリティ対策ソフトの多くが備えるファイアウオールや迷惑メール対策、フィッシング詐欺対策などの機能は備えていないが、同社の有料製品「Forefront Client Security(フォアフロント・クライアント・セキュリティ)」と同じウイルス検出エンジンならびにウイルス定義ファイルを採用しているという。

 個人ユーザー向けで、利用環境は家庭あるいはホームオフィス。企業での利用は不可。ただし2010年10月初旬からは、小規模オフィスに対しても提供を開始することを明らかにしている。小規模オフィスにおいては、10台までのパソコンに無料でインストールできるようになる予定だ。

 同社によれば、Security Essentialsの公開から1年で、3100万台以上のパソコンにインストールされ、そのうち2700万台でウイルスが検出されたという。

 インストール台数が最も多いのが米国。次いで、ブラジル、英国、ドイツ、日本(2010年9月時点)。日本では150万台以上にインストールされている(図)。