米AvayaとルクセンブルクのSkype Technologiesは米国時間2010年9月29日、企業向け通信サービスの提供に関して戦略的提携を結んだと発表した。Avayaの企業向け通信製品で、Skypeの企業向けVoIPサービス「Skype Connect」をサポートする。

 提携の第1段階として、10月から米国におけるAvaya製品の利用企業がSkype Connectを利用できるようにする。Skype Connectは、企業内に設置したIP-PBX(IP対応構内交換機)とSkypeのVoIPサービスを統合するもので、社員はIP-PBXが管理する電話機からSkypeサービスを利用して国内および国際電話を発着信できる。

 利用企業は、自社サイトにSkype用「Click & Call」ボタンを設置し、Skypeユーザーがパソコンからかけてきた通話をIP電話で受けられる。Skypeオンライン番号を設定すれば、固定電話や携帯電話からの通話も、IP電話で受け取れる。Skypeユーザーからの通話を内線番号に回すこともできる。

 対象になるのは、Avayaの大手・中堅業向けユニファイドコミュニケーション(UC)製品である「Avaya Aura Session Manager」「Avaya Aura SIP Enablement Server」や、通信サーバー「CS1000」、中小企業向けVoIP製品「Avaya IP Office」「BCM」などを導入している企業。通話は、Avayaのカンファレンス、メッセージ、モバイル、コンタクトセンター機能などと連携し、記録や法規準拠といった企業レベルのセキュリティ機能なども提供する。

 2011年後半には両社は、Avaya AuraプラットフォームとSkypeプラットフォームを統合した企業向けUCおよびコラボレーションソリューションを米国で利用できるようにする。AvayaのエンドユーザーとSkypeユーザーが、プレゼンス確認やインスタントメッセージング、音声およびビデオによる通話などを可能にする。

[発表資料(Avayaのプレスリリース)]
[発表資料(Skypeのプレスリリース)]