NTTデータは2010年9月29日、開発中の中堅地銀向け共同システム「STELLA CUBE」を仙台銀行が利用することが正式に決まったと発表した。NTTデータは今年3月に、仙台銀がSTELLA CUBEの利用を検討し始めたことを発表(関連記事)。検討作業の結果、利用開始時期や移行作業の概要が固まったことで、今回契約を正式に締結した。

 仙台銀は今年11月から移行準備に入り、2013年5月からSTELLA CUBEの利用を始める。仙台銀の利用決定により、STELLA CUBEの参加行は、神奈川銀行、但馬銀行、東京都民銀行、東北銀行、富山銀行、長野銀行に仙台銀行を加えた7行になった。

 STELLA CUBEのシステム構成は、勘定系パッケージがNTTデータ製「BeSTA」、動作プラットフォームが日立製作所製メインフレームだ。2011年5月から稼働する予定で、当初は但馬銀、東京都民銀、富山銀が利用する。

 仙台銀が現在利用しているNTTデータの地銀向け共同システム「STAR-21」は、仙台銀のSTELLA CUBEへの移行をもってサービスを終える。STAR-21は今年5月に筑波銀行がサービスの利用を止めたことで、現在は仙台銀のみが利用している(関連記事)。