写真1●2機種のタブレット型端末「GALAPAGOS」
写真1●2機種のタブレット型端末「GALAPAGOS」
[画像のクリックで拡大表示]
写真2●画面サイズ10.8インチの「ホームタイプ」タブレット型端末の画面
写真2●画面サイズ10.8インチの「ホームタイプ」タブレット型端末の画面
[画像のクリックで拡大表示]
写真3●画面サイズ5.5インチの「モバイルタイプ」タブレット型端末の画面
写真3●画面サイズ5.5インチの「モバイルタイプ」タブレット型端末の画面
[画像のクリックで拡大表示]
写真4●タブレット型端末だけでなく、スマートフォンやテレビもサービス対象としていく
写真4●タブレット型端末だけでなく、スマートフォンやテレビもサービス対象としていく
[画像のクリックで拡大表示]

 シャープは2010年9月27日、新事業「クラウドメディア事業」を発表した。ネットワーク上のコンテンツ配信サービスと専用タブレット型端末などから構成する。事業の第1弾として、「電子ブックスストアサービス」を2010年12月より開始すると同時に、タブレット型端末2機種を発売する。同事業のブランド名とタブレット型端末の愛称は「GALAPAGOS」である。タブレット型端末のOSはAndroidを採用する。

 同社は、タブレット型端末というデバイスを売る事業だけではなく、コンテンツ制作から配信まで含めた「クラウドメディア」によるサービス事業を指向している。新聞や雑誌を定期購読すると定期的に端末に配信される「定期配信サービス」を提供し、継続的な収入を得ることを狙う。電子書籍だけでなく、動画配信などのサービスも予定している。

タブレット型端末のOSはAndroid

 タブレット型端末の詳細な仕様、発売日、価格はまだ未公表である。判明している範囲で端末の仕様を挙げると、次のようになる。

(1)OSはAndroid(発表資料中には記載がないが、質疑応答で明らかにした)。
(2)画面解像度は、画面サイズ5.5インチの「モバイルタイプ」が1024×600画素、画面サイズ10.8インチの「ホームタイプ」が1366×800画素。
(3)通信機能はWiFi(IEEE802.11b/g)。
(4)「モバイルタイプ」はトラックボール付き。ページ送りなどに使える。
(5)PC連携機能があり、PC上で資料をXMDFに変換してタブレット型端末で閲覧できる。
(6)Webブラウザを搭載。
(7)SNS専用アプリを搭載。

 端末のOSはAndroidだが、当初はAndroidアプリケーションを自由に使える訳ではないという。同社は「発売当初は搭載アプリによるサービス展開を優先するが、将来的にはAndroid Marketへの対応なども考えている」と説明している。

 今回発表の端末には3G(第3世代携帯電話)ネットワークの機能は搭載しない。ただ、同社は7月20日に「次世代XMDFソリューション」の発表を行っているが、そこでは米国の携帯電話事業者Verizon Wirelessの副社長による歓迎メッセージが紹介されていた。これは3G版のタブレット型端末の開発も進めているとの意思表示と考えていいだろう。

 また、今後発表する同社のスマートフォンにも、XMDFフォーマットの電子書籍の閲覧アプリを搭載する方向という。3D(3次元)ディスプレイを利用したコンテンツの提供も検討している。