凸版印刷は2010年9月27日、東京メトロポリタンテレビジョン(TOKYO MX)と共同で、TOKYO MXが提供している地上デジタルテレビ放送のデータ放送を活用し、流通企業の店舗のいわゆるお買い得情報を発信、生活者を店舗まで誘引するサービス「得だね!Shufoo!」の実証実験を2010年10月4日から開始すると発表した。

 両社による共同実証実験の目的は、買い物行動を誘発する次世代のクロスメディア広告モデルを検証することで、12月末までの約3カ月間実施する。首都圏エリアの大手流通企業10社、約500店舗が参加する。

 実証実験では、!)得だね!Shufoo!のサービスを紹介するスポットCMで番組閲覧への誘引する、!)TOKYO MXの番組内で得だね!Shufoo!を紹介する、!)番組と連動したデータ放送で、タイムセールやクーポン割引などのお買い得情報の概略を表示する、!)さらにお買い得情報の詳細がわかる得だね!Shufoo!の会員サイトへ生活者を誘引する。サイトではクーポンなどを提供することで会員獲得を図る、!)加えて、流通企業の店舗でサンプル商品の提供を行う、などにより実店舗への誘引を促進する。

 これらにより、会員サイトへの登録によるターゲット層の把握、また生活者の流通企業の店舗への来店促進率の検証を行う。

 データ放送は、TOKYO MXの「U・LA・LA@7」、「5時に夢中!」、「ザ・ゴールデンアワー」などの情報番組でオーバーレイ型データ放送を行う。オーバーレイ型データ放送は、従来のデータ放送と異なり、視聴者がテレビリモコンの「d」ボタンを押さなくても自動的にデータ放送コンテンツを画面に表示させる形態である。

 凸版印刷とTOKYO MXでは今後、実証実験での効果を測定し、新たな広告モデルとしてのビジネス化を検討していく方針である。

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