写真1●N-TRANSFER
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写真2●N-TRANSFERの機能(当初の対応インプットデバイスは複合プリンタやスキャナなど。今後順次対応)
写真2●N-TRANSFERの機能(当初の対応インプットデバイスは複合プリンタやスキャナなど。今後順次対応)
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写真3●N-TRANSFER(中央、右はQRコードが貼られた裏面)とデータ転送操作をする携帯電話用画面
写真3●N-TRANSFER(中央、右はQRコードが貼られた裏面)とデータ転送操作をする携帯電話用画面
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写真4●NTT西日本の浅田安茂取締役サービスクリエーション部長(左)とNTT東日本の井上修吾コンシューマ事業推進本部ブロードバンドサービス部情報機器開発担当部長(右)
写真4●NTT西日本の浅田安茂取締役サービスクリエーション部長(左)とNTT東日本の井上修吾コンシューマ事業推進本部ブロードバンドサービス部情報機器開発担当部長(右)
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写真5●米EvernoteのPhil Libin CEO
写真5●米EvernoteのPhil Libin CEO
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 NTT東西地域会社は2010年9月27日、スキャナやデジタルカメラなどUSB端子付きの周辺機器をつなぎ、インターネット経由でデータを送受信できるデバイスサーバー「N-TRANSFER」(写真1)を10月1日(東日本地域は10月中旬)から販売開始すると発表した。価格は7350円。

 N-TRANSFERは、宅内のUSB機器を複数のパソコンで共有させるデバイスサーバー機能に加え、インターネット経由でデータの送受信をする通信機能を備える。通信機能は大きく二つ。(1)USB機器のデータをパソコンを使わずにインターネット上のクラウドサービスにアップロードする機能(CLOUD-TRANSFER)、(2)2台のN-TRANSFER間で、それぞれに接続したUSBメモリのデータを転送する機能(DATA-TRANSFER)である(写真2)。

 (1)の機能に対応するのは当初、エプソンの複合プリンタ「カラリオ」シリーズや、PFUのスキャナ「ScanSnap」など。インターネット上にデータを保管するクラウドサービスとしては、まずEvernoteに対応する。

 使い方としては、対応機器でスキャンした画像データをEvernoteにアップロードして、知人間で共有したり、携帯電話やスマートフォンなどパソコン以外の端末から閲覧することなどを想定している。データ転送の操作は、携帯電話を使って行う。N-TRANSFERに貼られているQRコードを読み取ってユーザーごとの「マイページ」にアクセス、端末を登録し、Evernoteへのアップロードや、他のユーザーのN-TRANSFERへの転送を指示する(写真3)。

 NTT西日本の浅田安茂取締役サービスクリエーション部長は、「パソコン以外の機器をネットに接続するにはある程度のスキルが必要。そうしたスキルを持たない人ほど、紙でデータを持っており、それを容易にWebサービス上でも使えるようにして、光回線サービスの利便性を高めたい」と開発の狙いを説明する(写真4)。

 記者発表には米EvernoteのCEO Phil Libin氏も出席、「このようなデバイスによって、ITに詳しくないユーザーにもクラウドが身近なものになる。N-TRANSFERは我々が見てきたデバイスの中でも最も進歩したものと言える」(Libin氏)と語った(写真5)。

 N-TRANSFERはNTT東日本のショッピングサイト「WEB116」およびNTT西日本のショッピングサイト「West-V」で販売する。NTT東西では今後、デジタルカメラやフォトフレーム端末など他の機器や、写真共有などEvernote以外のクラウドサービスへの対応を検討する考えだ。

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