Photoshop Elements 9の新機能の一つ、「コンテンツに応じた修復」の例。写真の一部から不要な部分を簡単に取り除くことができる。
Photoshop Elements 9の新機能の一つ、「コンテンツに応じた修復」の例。写真の一部から不要な部分を簡単に取り除くことができる。
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「コンテンツに応じた修復」を利用して、後ろにいる二人を消す処理を実行した後の画面。除去した部分が、背景になじむように埋められ、自然な仕上がりになったことが分かる
「コンテンツに応じた修復」を利用して、後ろにいる二人を消す処理を実行した後の画面。除去した部分が、背景になじむように埋められ、自然な仕上がりになったことが分かる
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 アドビシステムズは2010年9月21日、画像編集ソフト「Photoshop Elements 9」 と動画編集ソフト「Premiere Elements 9」を発表した。どちらも、それぞれのジャンルでは定番とされるソフト。価格は、ともに1万4490円。両製品をバンドルしたパッケージも用意し、こちらは2万790円。いずれも10月1日に出荷する。なお、各製品にはWindows版に加え、Mac版のインストールDVDも同梱する。ただ、同時に利用できるのは、WindowsとMacのいずれか1台となる。

 旧製品では、Premiere Elements 9はWindows版のみの提供で、Photoshop Elements 9についてはWindows版とMac版で一部機能に差があった。今回、新たにWindows版と同等機能を備えたMac版のPremiere Elements 9を追加。またPhotoshop Elements 9についても、Windows版とMac版で搭載する機能を同じにした。

 Photoshop Elements 9には、いくつかの新機能が搭載されている。一つは、写真の一部から不要な部分を簡単に取り除く「コンテンツに応じた修復」機能。除去した部分は、背景になじむように埋められるので、自然な仕上がりになる。また、「Photomerge Stylematch」と呼ぶ、写真の雰囲気を別の写真に適用する機能も用意した。

 一方Premiere Elements 9は、ハイビジョン動画でも快適に編集作業ができるように、処理の最適化を図った。音声に含まれるノイズを除去したり、アニメ風の特集効果を加えたりといった機能も加わった。

 なお、Photoshop Elements 9とPremiere Elements 9からは、共通して連携可能なファイル管理機能「Elements Organizer」を活用できる。写真と動画の両方を整理するためのもので、分類のための各種タグを自動的に付加するなどの工夫がある。編集した結果を、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)のFacebookへ投稿することも可能だ。