YRP研究開発推進協会は、「エリアワンセグシステム開発委員会」を設立する。エリアワンセグに関心を持つ通信・放送事業者、機器メーカー、コンテンツ事業者など幅広い関係者の参加を得て、エリアワンセグシステムの実現に必要な規格化の推進や、利用ルールに関する検討、普及啓発を行う。2010年10月上旬をメドに設立総会を開催する予定。

 エリアワンセグについては、総務省が2010年9月10日にホワイトスペース推進会議を発足させている。ここでは、エリアワンセグを含めてホワイトスペース活用の全国展開を目指す方針を示している。この推進会議の議論を踏まえ、ホワイトスペースを活用したエリアワンセグなどの放送型システムの早期実現と普及に寄与していくことを目的に、エリアワンセグシステム開発委員会を立ち上げることを決めた。

 まずは既存の受信機で利用可能なワンセグ方式を中心とした議論を開始する予定。開発委員会の検討結果は、ホワイトスペース推進会議や総務省の関係部局に提供して、普及促進や制度化などの議論に生かしていきたいと考えている。

 YRP研究開発推進協会ではこれまで、狭域デジタル新型コミュニティ放送準備委員会がワンセグ技術を活用した放送型システムに係る検討を進めてきた。今回は、より幅広い関係者の参加による委員会を新たに設立することで放送型システムの早期実現と普及に寄与しようという狙いである。エリアワンセグシステム開発委員会は、発起人は狭域デジタル新型コミュニティ放送準備委員会である。

 なお、狭域デジタル新型コミュニティ放送準備委員会の検証提案は、ホワイトスペース推進会議の母体となった総務省の「新たな電波の活用ビジョンに関する検討チーム」により、ホワイトスペース特区の先行モデルの一つとして選定されている。

[エリアワンセグシステム開発委員会のホームページ]