ミニブログサービスの米Twitterは現地時間2010年9月14日、同社Webサイト「Twitter.com」のデザインや機能を刷新すると発表した。新デザインはまずプレビュー版として同日より一部のユーザーに公開した。今後数週間かけて順次対象を広げる予定だ。

 新デザインでは、画面を2ペイン構成にし、個々の投稿(ツイート)に関連する画像や動画をサイト上に直接表示するほか、各ユーザーの他のツイートやプロフィール情報などをページ遷移することなく閲覧できるようにする。

 画面の2ペイン構成では、左側にタイムライン(ツイート一覧)、右側に詳細情報を表示する。左側の個々のツイートをクリックすると、右側に動画や写真などのコンテンツ、あるいはその投稿者の他のツイートや、投稿した場所を示す地図などを表示する。左ペインにある投稿者のユーザー名をクリックすると、そのユーザーの紹介や最近のツイートといったアカウント情報を確認できる。

 これまでTwitter.comでは、他のユーザーに画像や動画を見せたい場合、外部サービスが持つコンテンツのURLをクリックさせ、サイトを移動してもらう必要があった。今後はコンテンツをTwitter.comに埋め込めるようになる。連携する外部サービスには、「Ustream」「YouTube」「Justin.TV」「Flickr」「フォト蔵」「DailyBooth」「deviantART」「Plixi」「Twitgoo」「TwitPic」などがある。

 また、これまでTwitterのタイムラインでは、1ページを超えてツイートを表示するには、ページ末尾の「もっと読む」ボタンをクリックする必要があった。新デザインでは、「無限スクロール」を導入し、ボタン操作なしに次々と過去のTwitterを表示する。

 コンテンツとツイートを連携させて表示できる外部のサービスやアプリケーションはすでに多く存在する。今後はTwitter.comだけで各種コンテンツをまとめて閲覧できるようになる。今回の一連の刷新は、「TwitterがFacebookのような存在になってきたことを意味し、広告主にとっては魅力的になる」と米メディア(Wall Street Journal)は報じている。「Twitterは、企業のブランド戦略とって有益なプラットフォームになりつつある」とも指摘する。

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