米IBMは現地時間2010年9月15日、リスク管理ソフトウエアベンダーの米OpenPagesを買収することで両社が最終合意に至ったと発表した。買収金額などの条件については明らかにしていない。買収後、OpenPagesはIBMのビジネス分析ソフトウエア部門に統合される。

 OpenPagesは、企業におけるリスクの判別や管理を簡素化し、コンプライアンス活動を支援するソフトウエアを手がけている。業務リスク、ITリスク、社内監査などさまざまな分野に対応し、リスク基準や業務目標に一致しない問題を即座に特定して、ビジネスリーダーが包括的な見解を持てるようにする。

 IBMは、OpenPages買収により、コンプライアンスおよびリスク管理プロセス支援のビジネス分析機能の強化を図る。IBMビジネス分析担当ジェネラルマネージャーのRob Ashe氏は、「企業がより大きな全体像を掴むには、複数の異なる部署のリスク管理システムを集約することが必要だ。IBMとOpenPagesの能力を統合して包括的なリスク管理手段を提供することで、企業がより優れた意思決定を迅速に下せるようにする」と述べている。

 OpenPagesのソフトウエアは、200社以上が採用しているという。ドイツAllianz、英Barclays、米Carnival Corporation、米Duke Energy、米SunTrustといった大手金融サービス会社やエネルギー会社などだ。

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